人間ドッグ

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コラム

脳ドックについて

 「脳ドック」を知っている、耳にしたことがあるという人は「人間ドック」を知っている人よりだいぶ少ないのではないでしょうか。実際、人間ドックの標準的なコースには脳の検査が入っていない事が多く、オプション形式になっているのが一般的です。
 一方、現在の日本における三大疾病は、「がん」「心筋梗塞」「脳卒中」と言われています。脳卒中は日本における死因の第3位です。一命を取りとめたとしても重大な後遺症を残すことがあり、介護が必要となる原因では最も多いものです。がんと心筋梗塞に関しては、人間ドックでチェックすることができますが、「脳卒中」に関しては、脳の検査を行わなければチェックが難しいです。

<脳ドックとは>
 脳ドックは、脳(首から上)を専門的に検査するものです。 脳卒中はとても身近な脅威です。脳の血管に瘤があるのに自覚症状がないこともあります。また、物忘れ、舌や手足のもつれ、言葉が出ない、片頭痛、視覚がおかしい、急なめまいなどの症状がある人は何らかの脳の疾患がある可能性が高いです。早めに脳ドックを受け、脳の健康状態を知ることが大切です。
 脳ドックでは血液検査、尿検査、心電図検査、眼底検査などの他に、MRI検査、MRA検査、もしくはCT検査が行われます。

<MRI検査/MRA検査とは>
 MRIとはmagnetic resonance imagingの略で、核磁気共鳴画像法(かくじききょうめいがぞうほう)と和訳されます。簡単に言うと、脳のカメラです。頭部を輪切りにしたような画像を作ることができます。その画像から、脳梗塞などの疾患の有無や脳腫瘍の大きさまで判別することが可能です。
 MRIの長所は、CTのように放射能被ばくが無いということが挙げられます。また、副作用の恐れがある造影剤を使わないため安全性が高いです。一方、短所としては、非常に強い磁力が生じるため体内にペースメーカーなどの金属が入っている人は受けることができません。機械内部が狭いため閉所恐怖症の方は耐えられないこともあります。また、画像作成に時間がかかりが、画像枚数にもよりますが20分~30分かかります。
 MRAは、Magnetic Resonance Angiographyの略で、磁気共鳴血管撮影(じききょうめいけっかんさつえい)と和訳されます。MRI検査と別物のように言われることもありますが、MRIの一種です。脳の血管について詳しく見ることができ、脳動脈硬化の進み具合や血管内部が狭くなっているかなど調べることができます。
 現在、これらMRIによる脳ドックを行う医療機関が増えてきています。

<CT検査とは>
 CT検査も、MRI検査と同じく頭部を輪切りにした画像を写し出す検査です。
 CTの長所は、撮影時間が短いことが挙げられます。また、狭い機械に入らなくていいので閉所恐怖症の人はCT検査に向いているでしょう。一方、CTではエックス線を使って画像を作るため、人体に影響の無い程度の被ばくがあります。そのため、通常、CT検査を行うのは病気が疑われた場合になります。閉所恐怖症でMRIに不安を感じたりペースメーカーなどが体内に入っている人はCTで検査を行います。

<脳ドックで発見される病気>
 脳ドックで発見される病気は、無症候性脳梗塞(自覚症状のない脳梗塞です。60歳前後の高齢になるとしばしば見つかるものです。)を初め、未破裂動脈瘤、脳血管狭窄症、高次脳機能障害など多岐にわたります。何らかの異常が発見されたとしても、多くはすぐに進行・悪化する恐れのないもので、「経過観察」となります。喫煙、飲酒、肥満、運動不足、ストレスなどの生活習慣の改善を行うことにより病気の発症を回避することができます。また、MRI検査やCT検査と併せて行っている血液検査や心電図検査などから、脳卒中の危険因子を見つけることができます。未破裂脳動脈瘤の年間破裂率は1%前後とも言われており、動脈瘤などが見つかるなどの異常が発見された場合には、医師とよく相談した上で、どのような対応を取るか決めていくことになります。

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